10、病気 ...
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10、病気 さよなら、友達！
――それは、おハルさんの恩師である音楽家からの国際電話で、内容は……
聞かなくても、言わなくても
わかるような気がした……
お兄ちゃん、この世に一とうもう見たことない悲しい顔。
｢大丈夫……すぐに……すぐに元気になるから………｣
ボロ ボロ ボロ ボロボロボロ………
｢ウソでしょう？ハルくん……｣
“ルドルフ………”
一瞬間に、ルドルフクマさんの魂は、体に消えた、地面に落ちた、ただのおもちゃになった。
――あまりにも
あまりにも突然のわかれだった
おハルさんは逝ってしまったのだ、だから忠実なクマも
眠ってしまったのだ……
こんなにすり切れてボロボロになって
おハルさんの跡を追って
最後まで忠実に……
“ルドルフ……かわいそうに……こんなに一所懸命来たのに、間に合わなかったね……”
間に合わなかった……
翌日、お兄ちゃんが帰りました、おハルさんのクマを連れて……
本当に バイバイ……
おハルさん……おハルさん……おハルさん……
はい、何でしょう？
――あの優しい人柔らかい顔 きれいな声
もうこの世にいない
もう、この声は聞こえません
――今
心優しい聖歌手とその忠実なクマは西ベルリンの墓地に一緒に眠っている……
バイバイ おハルさん
作者有话说
第10章 病気
