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2、1-2出会い 力一を守る ...
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翌日
「和紀様、御堂紫様が待合室でお待ちになっていますが、お見えになりますか」
「御堂紫って」
「昨日、和紀様とご一緒に遊んだ方のお母様でいらっしゃいます。」
「分かった、案内しろ」
俺も一応貴族のお坊ちゃまってわけだから、結構いろんな美人に囲まれた生活を送ったと思うが、やはり目の前の女性は並外れに美しいと感心いらずにいられない。
「力一のお母さんって呼べなくなったなあ、御堂紫様」
「そうでございますね、今日、雨宮様にお願いがあって、ここに参りました。」
雨宮様か、この女はただ者ではないなあ
「俺は自分の名字(ミョウジ)を教えた覚えがありませんが」
「京都一のご貴族様雨宮家は名高いでいらっしゃるから、自然に情報が流れます」
「で、俺がこっちにいることを知って、わざわざ金沢に引越したというわけか」
「金沢に来たのはあの子、力一を追手から逃すだめで、ここに来たのは、貴方にあの子を預けてほしいからでございます」
「追手って、預かるって、力一は誰の子なの」
「なかなか鋭いお方ですね、彼は三刀智勝の一人息子だわ」
「三刀智勝!あの言霊使いの三刀家なのか」力一の身元は何度か想像したが、そこまで厄介とは思わなかった。驚いたあまり、頭がうまくまわらない、「力一もその一族の一人なら、言霊を使って、簡単に自分を守れるじゃないの」
「そうだわ、だけど、言霊を使って、他人を傷つける度、その代償に災厄が返ってくる。それを知りながら、なお言霊を使うころをやめようとしない。異常極まりないわ、あの一族」
何かを手に入れるたまに、何かを失わなければならぬか、それは等価交換という世界の真実だろうか。
「なのに、貴方はその異常な一族の人と子供まで造ったわけは…」俺はその女性は三刀一族を蔑んでいならが、その一族の人間を愛しているという理由は知りたくなって、そう問いた。
「智勝さんは違うの、彼は一度も言霊を使ったことはございません。彼はあの家を捨てて、私と一緒になってくれると決心した、そう、折角一緒になれた時に、あの子が孕んだ。」と紫さんは激しく動揺し「それからよ、すべてがむちゃくちゃになった。」
俺は紫さんの誰かを憎むような眼差しを目にし、力一は「僕、望まれて生まれた子ではないの」という言葉を口にした心境を少し分かった気がした。
「貴方は、あの子のことを怨んでいるの」それなら、なぜ守る。
「怨んでいるよ、あの子さえなければ、智勝さんは命を失うことはないわ。何度もあの子の首を絞めたくなったものか、それでも、智勝さんは命賭けて守った彼をどうして殺せたもの」
冷静を取り戻し、紫さんは俺にそう言い残った「彼を隠すことは智勝さんを死へ追い込んだ三刀家への復讐だわ」
復讐?それはただの言葉の綾だろうと俺はあの時に、また自分がとんでもない陰謀に巻き込まれたことに気付かなかった。
「って、俺に預けたい理由は?貴方は俺にあったのは偶然だと言っただろう、それなら、何故俺に力一を預けようとする」
「雨宮様は力一を守る力を持っているからだ」と紫さんは半分しか答えてくれなかった。
「力一を守るつもりだよ、守りたいとも思っている」それは確かに俺の本音だが、なんだか愕然としないのはなぜ。今は究明しようがないし、よそう。
「それなら、私も安心で金沢を出られます」
「三刀家はここまで追って来たのか」身近に居た俺でさえ、彼らの素性をつかめなかったのに、三刀家はこうも早く見つかるなんて、力一のこと相当大事と見える、この子は普通の言霊師ではないということなのかと俺は思う。
「えー、力一は頼みます。」